おとうさんのちず

絵本「おとうさんのちず」は作者であるシュルヴィッツの自伝的作品です。
1935年にポーランドのワルシャワで生まれたシュルヴィッツは、4歳で第2次世界大戦をむかえます。戦争で故郷を追われた家族たちは、遠い遠い東の国のトルキスタンまで逃げて行き、厳しい環境の中で食糧さえ乏しい。そんな中、お父さんは大きい世界地図を買ってきてシュルヴィッツに与えます。

【5歳の目線】「せんそうって何?」「・・・」
【おとな目線】戦争関連の本なので悲しいお話なのかな?と思ったが、子ども目線で素直に描いている子供らしいお話。お父さんの考え方が奥深く、とても印象に残る作品。絵もとても素敵。
【問いかけ】お父さんはどうして食べ物じゃなくて地図を買ったのかな?小学生になったらもう一度読もうね。


おとうさんのちず

内容(「BOOK」データベースより)
戦争で故郷を追われたぼくたちが命からがらたどりついたのは、夏は暑く、冬は寒い東の国。食料はとぼしく、土をかためた床の上で眠る毎日に、あるとき、おとうさんは…。1枚の世界地図がぼくにくれた魔法の時間。絵本作家シュルヴィッツが子ども時代を語る感動の自伝絵本。2009年コルデコット賞銀賞受賞作。

【絵本の背景】
1935年にポーランドのワルシャワで生まれたシュルヴィッツの自伝的作品。4歳で第2次世界大戦をむかえ、故郷を追われた一家はトルキスタンまで逃げて行き厳しい環境の中で生活をする。その後、パリ、イスラエルに移り、1959年にアメリカへ渡る。
絵本の舞台は1940年代と推定される。英語版は2008年出版。日本語版は2009年出版。

シュルヴィッツ本人。2009年に出版された「When I Wore My Sailor Suit」の説明映像。
「Uri Shulevitz’s discusses When I Wore My Sailor Suit」



When I Wore My Sailor Suit

【おもな参考資料(サイト)】
◆おとうさんのちず – あすなろ書房
◆How I Learned Geography – Wikipedia
◆Uri Shulevitz – Wikipedia
◆Uri Shulevitz – Macmillan
◆CHILDREN’S BOOKS : Map of Dreams – The New York Times
◆ワルシャワ – Wikipedia
◆第二次世界大戦 – Wikipedia
◆第二次世界大戦の背景 – Wikipedia


絵本の内容を目安に年代別にしてみました。内容で判断できないものは出版された年で分けています。独自の判断でまとめたものですのでご了承下さい。
年代   日本世界
紀元前
9750年頃
◆2008年出版。紀元前9750年、人類がはじめてミャンマーで豆、ひし、きゅうりといった植物を育てはじめる。紀元前250年頃の中国で地下に塩水がることを発見。西暦618年から907年まで続いた中国の唐王朝では国の収入の半分が塩によるもの。1947年インド、イギリスから独立し、塩の主要な生産国となる。

世界を動かした塩の物語
紀元前
3600年頃
◆ニューメキシコ州で紀元前3600年頃の遺跡からポップコーンの痕跡が見つかっている。1492年にコロンブスがアメリカ大陸を発見した時には既にサンサルバドル島の人々はポップコーンを売ったりアクセサリーにしたりしていた。ペルーでは1000年前のポップコーンの粒が発見された。2004年出版。

ポップコーンをつくろうよ
1300年代◆1308年頃の遠州府中(静岡県磐田市)と信濃(長野)に伝わる民話。2000年出版。

しっぺいたろう (日本の民話えほん)
1740年代◆1749年江戸時代中期(寛延2年)備後三次藩(現在の広島県三次市)藩士の稲生武太夫(幼名・平太郎)が体験したという、妖怪にまつわる怪異をとりまとめた物語『稲生物怪録』(いのうもののけろく)についても沢山掲載されている他、江戸後期の浮世絵も。2012年出版。

江戸の怪談絵事典
1830年代◆「じごくのそうべえ」の原作、落語「地獄八景亡者戯」は1839年(天保10年)に刊行された安遊山人作の「はなしの種」が起源?1978年出版。

じごくのそうべえ (童心社の絵本)
1920年代◆宮沢賢治原作の『注文の多い料理店』(童話集)は、1924年に1000部が自費出版同様に出版され、発行人は盛岡高等農林学校の1年後輩にあたる近森善一となっている。挿絵は岩手在住の図画教師だった菊池武雄が描いた。スズキコージ(イラスト)の絵本は1987年出版。

注文の多い料理店 (ミキハウスの絵本)
◆1927年頃のイギリスを舞台にした事実に基づく作品。2004年出版。

メアリー・スミス
1930年代
1940年代◆絵本の舞台は1940年代と推定される。ポーランドのワルシャワで生まれた作者が第二次世界大戦で故郷を追われ、トルキスタンで生活した時の自伝的作品。英語版は2008年出版。日本語版は2009年出版。

おとうさんのちず
1950年代
1960年代
1970年代◆1970年前後に出版された5冊の昆虫絵本を新規製版し2010年に再出版。

こんちゅうの一生シリーズ (全5冊セット) (福音館の科学シリーズ)

◆1977年に福音館書店より特製版かがくのともとして出版。
みてみよう―こんちゅうのからだ (かがくのとも傑作集)
みてみよう―こんちゅうのからだ (かがくのとも傑作集)
◆1979年に出版されたファンタジー作品。

魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園
1980年代◆1989年に出版。ほかにも「ばばばあちゃんシリーズ」として餅つきや蒸しパン、やきいも等の絵本も。

よもぎだんご (かがくのとも傑作集 わくわく・にんげん)
1990年代
2000年代◆2002年に出版された食物連鎖を教えてくれる作品。

くさる (かがくのとも傑作集)
2010年代◆2013年に出版されたバナナについて描かれた絵本。

バナナのはなし (かがくのとも絵本)
◆2012年に出版されたファンタジー作品。

アナベルとふしぎなけいと

◆2012年ウルグアイのムヒカ大統領がリオの国際会議(地球サミット)でスピーチした内容を絵本にしたもの。2014年出版。

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ
補足
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